指輪のサイズ直し料金


指輪のサイズ直し料金


指輪のサイズ直しの料金は、指輪の素材やデザインなどによって大幅に変わります。サイズ直し料金を左右する項目は以下の項目です。

1.リングの材質:材質によって料金が変わります。

一般的なジュエリーショップや工房では、ゴールドとプラチナならサイズ直しを行っています。それ以外の材質の場合、断られることがあります。リフォーム(修理)を専門的に行っているショップでは、ゴールド、プラチナの他にシルバーや真鍮などの指輪のサイズ直しを行っていることもあります。

チタン、ステンレス、タングステンなどの新素材を使った指輪のサイズ直しを行ってるお店はほとんどありません。これらの素材は非常に硬く、サイズ直しのために切断することが難しいことがあげられます。また、切断できたとしてもロウ付け(溶接)などで接続する設備や技術がありません。


2.石留めの有無:ダイヤなどの石留めの有無や石留めの状態

ダイヤなどの石の留まった指輪は、石の種類によってサイズ直しが出来るものと出来ないものがあります。それは石の種類と石留めによって変わります。

通常、指輪のサイズ直しは、リング部分を切断してからサイズを調整し接続します。その接続する工程でバーナーの高熱にリングがさらされます。高熱になるのはリング部分だけでなく留まった石まで高熱が伝わります。

または直接石にバーナーの炎があたります。ダイヤやルビーなどは高熱にも耐える石ですが、熱に弱い石が留まっている場合バーナーが使えません。つまり高熱に弱い石が留まっている指輪は基本的にサイズ直しができないということです。しかし、石の種類や石留めの種類によっては、一旦、石を外してからサイズ直しを行い、その後石留めを行うことによってサイズ直しが可能になります。

石を外す作業ですが、石の種類によっても外せる石と外せない石があります。硬度の強い石であれば安全に外せることがありますが、高度の低い石や石の状態が悪い(亀裂が入ってるような石)場合、外せないこともあります。

また石留めの技術が未熟な職人であれば、最初から石留めのリングはできないこともあります。高熱に弱い石が外せない場合には、レーザー溶接という技術で接続する方法があります。レーザー溶接は、接続部分のみをピンポイントで溶接できるので、高熱に弱い石が留まっている場合でも溶接が可能です。そのため熱に弱い樹脂製の石や真珠などが留まった指輪でもサイズ直しが可能になりました。レーザー溶接機は高価なため、すべてのジュエリーショップがレーザー溶接できるかどうかは事前に確認が必要です。


3.リングの厚みや幅:一般的に厚みや幅によって料金が変わります。

リングの厚みが分厚くて、リング幅のあるリングは、やはり切ったり接続したりする工程に時間がかかります。またサイズを大きくする場合、継ぎ足す素材の量も多くなるため、ゴールドやプラチナのリングを大きくサイズ直しするには、厚みや幅があると追加する重量に比例して、サイズ直し料金に反映されてきます。
多くのジュエリーショップで修理費用の概算で表記されているのは、サイズ直し基本料にプラスして、サイズを1号アップあたり、ゴールドなら○○円とかとされています。金やプラチナの地金価格は、1グラムあたり数千円ほどしますので、接続するために使う地金の量が多いほど(つまりサイズアップするほど)料金に反映されてきます。
同じ1号アップでも、リングの幅や厚みがあるリングと、細く華奢なリングでは、使う地金の量も作業量も違うので料金に差がでます。

4.デザイン:デザインにより料金は変わります。

特殊な形状をしたリング、何本かを組み合わせたリング、素材違いのリング(コンビ)など複雑なリングデザインの場合、一般的にサイズ直し料金は高くなります。
リングの厚みが均一でシンプルなデザインのリングはサイズ直しにかかる作業は難しくありません。しかし中には非常に複雑なデザインのリングもあってサイズ直しをする部分を決めることも難しいデザインのリングもあります。またリングを2本、3本組み合わせたデザインなどのリングはシンプルなデザインのリングと比較すると作業工程に時間がかかるため、その分だけ料金がかわります。

5.模様:表面にまったく模様のないデザインと模様や凹凸のあるリングでは料金が違います。

これも「4.デザイン」の理由と同じで、切断・接続にかかる工程に時間がかかるため料金に反映されます。結婚指輪に多いシンプルなデザインのリングとシルバーアクセサリーによくある、例えばトライバル模様(唐草模様)デザインのリングでは、サイズ直しにかかる工程が違い、時間もかかります。トライバル模様の場合、切断したあと接続する時に模様ができるだけ合うように、切る部分や接続方法に注意が必要です。シンプルなデザインのリングであれば、模様の連続性を考慮する必要もありません。このようにリングのデザインや模様によってサイズ直し料金は大きくかわります。

6.表面仕上げの有無:つや消し、いぶし加工など表面に加工の有無により料金は変わります。

リングの仕上げには、表面をピカピカに磨き上げた鏡面仕上げ、ヘアーラインなどの艶消し仕上げをはじめとした、さまざまな仕上げがあります。また、シルバーなどのいぶし加工やメッキやコーティングなどを施したリングもあります。これらの仕上げや加工はサイズ直しをするとサイズ直し部分または全部が取れてしまうことがあります。例えばつや消し仕上げされたリングのサイズ直しでは、サイズ直しした部分をきれにするため、研磨します。研磨することによってつや消しが取れてしまいますので、取れた部分に艶消し仕上げを施すことになります。またいぶし処理されたシルバーリングの場合、バーナーの高熱でいぶし加工が取れてしまいます。取れる部分はバーナーの熱でサイズ直し部分以外に広範囲わたり取れてしまいます。そのためサイズ直し後に再いぶし処理が必要になります。ホワイトゴールドのリングは、そのほとんどがロジウムメッキを施しています。そのためサイズ直し後に再メッキ処理が必要になります。こういったことで表面に仕上げを施しているリングのサイズ直しは、その分料金に加算されます。


7.キズなどの有無:亀裂が入っていたり、歪みのある場合は料金が変わります。

キズの有無もサイズ直しの作業に影響します。例えば亀裂が入った指輪のサイズ直しする場合、指輪を広げたり、縮めることで亀裂部分が広がり割れてしまう可能性があります。その場合、事前に亀裂を直しておく必要があります。また見えないキズや亀裂があって指輪に力を加えることで亀裂が生じたり、割れたりすることがあります。こういったことで大きなキズや亀裂が入った指輪の修理には、修理が必要な場合、その分が料金に加算されます。


8.刻印・彫刻の有無:リング外側・内側への刻印や彫刻が入っている場合料金が変わります。

リング表面や内側に刻印や文字彫刻などがある場合、サイズ直しすることで消えることがあります。文字や彫刻の文字数が少なくて、サイズ直し部分と離れていて、消えることがない場合はいいですが、サイズ直しの研磨で消えてしまう状態の場合は、サイズ直し後に文字入れを行うことも必要です。サイズ直しと同時に文字が消えていいい場合でも、サイズ直し部分近くだけが消えることで、中途半端に消えてしまいます。その場合は逆に全部消すことできれいになります。サイズ直しで文字に影響がある場合、文字をどうするのかによって、文字入れ費用が加算される場合があります。

9.サイズ直し:大きくするのか小さくするのかによっても料金が変わります。

ほとんどのサイズ直しを行ってるショップでは、サイズダウンに関しては、一律の料金です。これは地金を使うことがないからです。サイズアップを行う場合は、大きくする分だけ地金を足す必要があります。その地金の量がサイズ直し料金に加算されます。特にゴールドやプラチナは高価です。純金の地金価格は1グラム4,943円(2013年5月9日、田中貴金属の小売価格)です。リングサイズを大きくする分だけ多く地金を使いますので、その分だけ料金は高くなるわけです。
サイズアップ料金は、ゴールド素材のリング1号アップあたり、○○円というぐあいに決めているところと、当日の地金価格によって見積りするところがあります。


10.その他:ブランド物

ショップによっては、ブランド物というだけで、料金を加算するお店もあります。どういった理由で加算するのかは不明ですが、高価な有名ブランドというだけでサイズ直し料金が高くなるわけです。事前に見積もりや理由を確認しておくことも必要です。